英語学習応援ブログELA~English Learners' Assembly~

英語を学習するすべての人を応援したい! 英語学習に役立つ情報、日常会話・ビジネス会話で使える単語・口語などを発信します!

英単語を「すぱっ!」と覚える3つのコツ

f:id:joe2638:20200803172153p:plain

 みなさん、ごきげんよう

 英文法をマスターし英語構文を覚えても、英文読解のメソッドを習得しても、読んでいる文章が知らない単語ばかりで埋め尽くされていたら内容を読み取ることはできません。

 リスニングについてもまたしかり。知らない単語を聞き取り理解できる可能性は限りなくゼロと言えるでしょう。

 英語を習得する上での単語学習の重要性に異議を唱える人は少ないでしょう。単語は1つでも多く知っているに越したことはありません。

 しかし単語を覚えるのはなかなか骨の折れる作業です。多くの人が苦労しますし、挫折してしまう人も多いものです。

 「単語学習の重要性、分かっちゃいるけどやりたくない…」、それが多くの学習者の本音というものではないでしょうか。しかし、それでもやらねばならない単語学習、今回はそのヒントについて考えてみたいと思います。

1.覚えられない「原因」は何か?

 単語が覚えられない代表的な原因としてよく言われるのが「反復が足りない」ということです。

 たしかに反復学習は単語を覚えるために必須要件です。ですからぜひ頑張って反復してほしいと思います。

 2回や3回ではダメです。覚えられるまで何百回でも何千回でも何万回でも繰り返すのです。その覚悟を決めることは、やや根性論になるかもしれませんが、とても大切なことです。

 しかしできることならば反復の回数を少なく覚えてしまいたい、そう思うのは当然のことです。特に社会人ならば英語学習に費やすことができる時間は限られています。限られた時間で効率よく学習することは学習の継続性を高める上でも重要です。

 単語の記憶を効率的に進めるためには、「なぜ覚えられないか」を知っておくことが重要です。「なぜ覚えられないか」は「どうすれば覚えられるか」と表裏一体だからです。「なぜ覚えられないか」が分かれば、そこを修正することで記憶効率を上げることができるはずです。

2.覚えられない最大の理由はインパクト不足

 「反復の不足」以外で単語を覚えられない最大の理由の1つが「インパクトの不足」ということです。

 単語を覚えるには単語の印象をいかに強くし、記憶に刻み込むかが重要です。強烈なインパクトを持つ単語は比較的に簡単に覚えることができるはずです。

 それでは単語にインパクトを持たせることができない理由は何でしょうか。その1つが「親近感の欠如」です。親しみを感じることができない単語は覚えづらいものです。

 逆に言えば単語に「親近感」を持つことができれば楽に単語を覚えることができるようになるのです。

 そこで単語に親しみを感じ「親近感」を持つための、そして単語から受けるインパクトを強めてより効率的に覚えるための工夫を3つ挙げてみます。

3.連想化~自分の日常と結びつける~

 記憶術などでもよく用いられるのが「連想化」という方法です。

 かつて読んだある記憶術の本の中で、連想化の一例としてabstractという単語が挙げられていました。abstractを覚えるには「虻(あぶ)が抽象画を見ている」様子を思い浮かべて「abstract=抽象的」と覚えればよい、とありました。

 しかしこれは連想化でなく単なる「こじつけ」です。連想化とはできる限り自分に身近な日常と単語を結びつけることです。

 例を1つ挙げてみましょう。concealという単語があります。「隠す」という意味です。

 この単語はちょっとヒントを差し上げるとあっという間に覚えてしまう人が、特に女性に多くいます。そのヒントとは「シミやくすみを隠すときに使うアレですよ」ということです。

 女性の読者の方でピンと来た人もいらっしゃると思いますが、お化粧をするときに使う「コンシーラー」がありますね。私は化粧をしないので使ったことはありませんが、女性の方には日常的に馴染みのある化粧道具だと思います。

 このように考えるとconcealという単語が自分の日常と結びつき連想化されます。そこに「親近感」が生まれるわけです。そしてconcealという単語がインパクトを持つことによって、覚えるのが容易になるのです。

 もちろんすべての単語について連想化ができるわけではありません。しかし単語覚えに苦労しているときは、その単語につながるようなものが自分の日常にないか考えてみてください。連想化が記憶を助けてくれる場面が決して少なくないことに気付かれるでしょう。

4.視覚化~目で見て覚える~

 英単語を覚えるとき、私たちは日本語と英語を結びつけます。これは言葉と言葉を結びつけるという作業です。

 しかし本来、言語というものは「もの」や「動き」に対応して生まれたものです。言葉で定義を覚えるよりも、目で見た方がすんなりと入ってくる場合はしばしばあります。

 porchという単語を例にしてみましょう。
 英和辞書を引くと「(建物・教会などで外に張り出した屋根付きの)玄関」などと説明が載っています。
 なんだかはっきりしないので英英辞典を引いてみるとan entrance covered by a roof outside the front door of a house or churchとあります。やはりよく分かりません。
 しかしGoogleで検索し表示してみると次のような画像が出てきます。

f:id:joe2638:20200803172202p:plain

 一発で「これがporchか!」と分かるはずです。

 そもそも日本の家屋にはporchが付いていないことが多いので、「屋根付きの玄関」と言葉で説明を受けてもよく分かりません。それが画像を見て視覚化することで簡単に理解し単語にインパクトを持たせることができます。

 単語を視覚化するツールとしてはgoogleなどで画像検索をしてみるという方法もありますし、Pearson Japanから出版されている『Word by Word Picture Dictionary』シリーズを活用してみるもの良いと思います。

5.単純化~まずは1つの意味をしっかりと~

 この方法は学習の初期から中期段階においては有効だと私は考えています。単語を覚えるときにまずは1つの品詞、1つの意味に絞って覚えるということです。

 市販の単語帳などを見ると1つの見出し語について複数の品詞や意味が列挙されていることがよくあります。たとえばissueという単語。私の手元にある単語帳を見ると、

f:id:joe2638:20200803172207p:plain

 これらをすべて一気に覚えることはかなり難しいでしょう。そもそも人間の注意量には限りがありますから、それらを分散してしまうと記憶効率はどうしても落ちてしまいます。

 そこでまず覚えることを1つに絞ってしまうわけです。単語帳を使って学習するならば、まず最初に書いてある品詞と意味をしっかり覚えるようにします。そうすれば注意量を1つに集中投下できます。

 また意味を1つに絞ることで「難しい!」と「たくさん覚えるのは大変!」という感覚が薄らぎ、単語を近しく感じることができると思います。その結果、単語への「親近感」が増し、単語の持つインパクトを上げることができ、記憶効率を上げることにつながるわけです。

 ただし注意してほしいのは「この方法に固執しない」ということです。学習が進んでくると英単語を覚えるときの勘所というものが分かってきます。そうすると単語の意味を単純化して覚えるよりも、あえて複数の意味を関連付けて覚える(複合化)方が有効という場合も出て来るのです。

 学習に対するアプローチは学習段階によって変化するものです。単純化という方法は学習の初期から中期段階にかけては有効ですが、学習の進行状況に応じて柔軟に方法を変えてみてください。
 いかがですか?単語を「すぱっ!」と覚えるためのコツがご理解いただけたでしょうか?
 単語を覚えるためには反復することももちろん重要ですが、ちょっとしたことに気を付けると記憶効率がグンと上がるのでぜひ試してみてください。

6.この記事のまとめ

1.単語が覚えられないときは「なぜ覚えられないか」を考えることが大事です。
2.単語を効率よく覚えるためには単語に「親近感」を持ち、インパクトを持たせることが大事です。
3.「連想化」→単語を日常と結びつけ親近感を持つ
4.「視覚化」→単語があらわすものを目で見て親近感を持つ
5.「単純化」→覚える意味を1つに絞り単語に親近感を持つ

 最後まで読んでくださりありがとうございました。
 それではまた。ごきげんよう

 ★twitterでは便利な表現を毎日配信!